2025年  新年へのメッセージ

                     代表  杉原 千幸

 音楽療法は、療法の道具である音楽・その要素と間合いを意図的に、安全に使って・・・、感性を繋ぎ合っている。療法なので汎化含む結果を出して「なんぼ」。 療法士一人ひとりが多様な現場で、「向き合う課題」も多様。各自が自分の目標と進捗状況に対峙し、スキル改善と次のステップについてじっくり振り返り考える年にしたいものです。

 各療法士が5~7年前からのテーマに取り組んだ学会報告レポートの整理と分析から、得た結果を検証する1~2年にしたいと考えています。現在、各自のテーマは、教育:統合教育・音楽療法と音楽教育・医療的ケアを必要とする対象者・統合保育・療法士実習の必要性(実習生の立場から・指導者の立場から)・スーパーバイズ(内容と普及と課題)・音楽療法士の社会的地位の向上・連携(専門職との記録術SOAPの共有・障がい者領域・高齢者領域・施設や病院)・リスクマネージメント(コンプライアンス・ガバナンス・ヒヤリハット事故の回避)・遠隔音楽療法(領域とすすめかた・課題と策・メリットとデメリット)です。私は、バイザーとして、一人ひとり違う療法士のビジョンのクールを決め、現場での各自の課題を整理し、具体策を一緒に考えて指導してきました。

1997年からバイジ―達と共に、学会で92事例の報告を終えました。今も、バイジ―達は各種学会・研修会で、自分のテーマに沿った実践結果を事例として報告し、先駆的な事例の積み上げを継続しています。私は、彼らと一緒に楽しみながらスーパーバイズについて振り返り、整理して分析する予定です。