フリー・あ・ステージの先駆的活動の特徴のひとつとして研修会、研究会の企画開催があります。
この歴史は法人発足以前の杉原音楽倶楽部から根付いているものです。 研修会の最初は「療育期の発達」「障害の特質」「生涯発達」に次いで「医療的ケア対象児者の理解とケアスキル」の研修でした。
学ぶ必要がある・自らが学びたい…と感じた者に対して、企画と開催を重ねてきました。
そして今、シリーズ化されている中で興味深いものに、「他職種に学ぶ」ー関連職種の専門性を知ろうー があります。
四月は、リニエ訪問看護ステーションの言語聴覚士である堀正芳先生による「言語療法を知ろう」でした。
全2回のZoomでの講義で、その仕事をざっくりと実際の事例紹介を紐解きながら実技体験も入れて教えていただきました。
我々の疑問や質問にも全て応えて頂き、 言語聴覚士が関わる事柄は、他者とのコミュニケーション(言語・聴覚)と食べるという『人生の楽しみ』であり、「その人らしく生きていく事への支援ということだと思います。」とまとめられました。
又、特に印象深かったのはリハビリテーションの語源は、reはラテン語 で「再び、」habilisは「人間らしい、」「できる」「再び人間らしく生きる」「再びできるようにする」ということでした。
私は、「re」ではなく「habilis」が重要で大切なワードだと思いました。
「人は、いついかなる時でも、より良く生きるという欲を持ち今を明らかにし、そこから自分らしい人生に向かい行動し適応して行く。」我々の仕事の大切な目的の一つを垣間見ることができました。
次の研修企画は、七月の弥勒訪問看護ステーション代表の原田健一看護師による「感染の予防研修」です。
過去、原田先生によるノロウイルスによる汚物処理の実技があまりにも美しくて感動しました。これが、専門職に学ぶという事かと実感した研修でした。
年1回の原田先生による「感染の予防研修」が、我々の気持ちを引き締め、感染のリスクから守ってくれています。
本年も、心して受講したいと思います。